水浸マーシャル安定度試験
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概要
アスファルト混合物の耐水性を評価する試験には
- 粗骨材の薄利抵抗性試験
- 水浸ホイールトラッキング試験
- 水浸マーシャル安定度試験
などがあるが、水浸マーシャル安定度試験はアスファルト混合物を直接試料としている点や通常の試験設備で実施できることから、耐水性の評価試験として広く実施されている。
舗装設計施工指針(アスファルト舗装要綱)においても、水の影響を受けやすい混合物に対する評価として採用され、水浸前後のマーシャル安定度より求めた「残留安定度」が規定されている。
水浸マーシャル安定度試験条件は、米国の条件を参考とし、わが国の降雨量や湿度を考慮し60℃、48時間と決めている。また、残留安定度の基準も米国の基準が各州で70~75%以上と 定められていることを参考として75%以上とされた。
目的
水浸マーシャル安定度試験は、加熱アスファルト混合物を対象とした耐水性の評価を目的とする。
適用範囲
- アスファルト混合物の耐水性を評価するために、主に試験室で実施する。
- 試験は原則として最大粒径25mm以下のアスファルト混合物を対象とする。
試験器具
標準マーシャル安定度試験と同様