CBR試験
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路床の支持力試験 概説
路床は、路床面下約1mの層を対象にすると定義されている。これは、
- 舗装構造を通じて路床に伝えられる交通荷重は、路床面下1mでほとんど分散される。
- 路床面下1mでは、ほとんど季節的な支持力の変化がない。
という判断によるものである。
したがって、路床の設計にあたっては、路床面下1mを代表し、容易に設計に反映できる支持力 の指標が望ましく、さらに豊富な経験に裏付けられていることも必要である。 この条件に最も適合しているのがCBR試験である。CBR試験は、我が国でアスファルト舗装の設計 における支持力評価として採用されてから約30年経過しており、我が国の国情に沿った 改訂もなされてきた。その要点は、試験条件に我が国の土質特性を反映させ、舗装の建設から供 用期間を通じて路床状態を代表できるように、締固め条件を設定したことである。
一方、コンクリート舗装においては、支持力係数が用いられ ている。この試験方法では、載荷板として30cm板を用いていることから、路床面下1mを代表しに くいという難点が残っている。 また、支持力係数の測定にあたっては、季節的な変動を除くという方法が規定されている。さら に、コンクリート舗装の路盤厚の設計については、設計CBRによって代替することが可能となっている。
目的
路床の支持力を表す指標の一つであるCBRの測定を行う。
適用範囲
舗装厚の設計に必要な路床の設計CBRを決定するために、主に試験室で実施する。
参考:舗装試験法便覧